◎
齋藤和弘 農林政策課長 既存のものの拡幅でも様々な条件があります。全くできないということでもなく実際にやっている場合もあります。個別の案件は場所も中身も違いますので、相談しながら、これだったらいけるというところを区の
農業委員会、産業
振興課、建設課を含めてトータルで考えてもらっています。そうした部分は引き続きやりたいと思っています。
◆田村要介
委員 ある精肉会社は何とか
土地を探している一方で
地域の
人たちの雇用を守りたいと、この場から離れたくないという思いが強いのです。それをかなえようと一生懸命動いていただいているのは分かりますが、我々の衰退の度合いなんて半端ではないです。その声を聞いていただかないと、特に合併区の方々は既存のものがある中でそこから現状を変えられないというフラストレーションがたまっていることについて真摯に受け止めていただきたい。これはお伝えしたいと思います。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 私は4月に異動しますが、その後も農家との付き合いは多くなりますので、引き続き様々なお話を聞きながら
可能性を検討したいと思います。
◆田村要介
委員 本当によろしくお願いします。
◆
佐藤幸雄 委員 田村要介
委員が言うように、
農業者の声を聞く耳を持ってもらいたい。
農用地以外の代替すべき
土地がないなどの細かいこともそこから来ているのですよ。そこは部内で検討してもらいたいということが一つ。
もう一つ、
農業特区でできる部分と2アールの関係ですが、
農業特区でできるのは、今のところレストランぐらいだと思います。その隣にレストランと一緒に駐車場を造るとそれはもう2アールを超えているわけですよね。
農業用に供する
土地を駐車場とか何かとしてやっていいという、2アールというのは国の
制度ですか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 一般の農家の農舎のようなところは農振の網がかかっていようが何しようができますよということで、
農家レストランとはまた別の話になります。
◆
佐藤幸雄 委員 私が思うのは、特区でレストランや駐車場もできる。例えば観光農園か何かを造ろうとしたときに駐車場がなければ人が来ないわけだが、
農業に供しているわけですから、そういうところは2アールの制限がかかっている。そういうことは特区
制度にできないのですか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 農家レストランでいうと、駐車場は必要な面積で別に2アールという制限はかけていませんが、当然
開発要件がありますので、そこは
都市計画法などほかの法律とも
調整しながらになります。2アールあるというのは、農家が農作業をするための必要な農舎などと思っていただければと思います。
◆
佐藤幸雄 委員 では、目的があるものであれば、特区
制度のような形にもできるということですか。特区はレストランだけに限らないのでしょう。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 国家戦略特区で規制緩和してもらったのは、農林水産省の農振
地域の中に造ることができるものについて、法律ではなく運用の中に
農家レストランを入れたことです。そこで農振的には面積
要件はあまりかかっておらず必要な面積ということになっています。国の規制改革推進会議の中でも議論されていますが、農家が必要とする農舎のようなものは、過去2アールまでは認めることとなっていて、今は大きいものが必要ではないかという議論がされていると聞いています。それは特区ではなく規制改革推進会議の中身だったと思います。
◆
佐藤幸雄 委員 そうすると、今の特区
制度は全部取っ払って全国でやれるようになったわけです。特区の
農業レストランなどはどこでもできるようになったけれど、そのほかに特区
制度でそういったものを造ることはできるのですか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 規制緩和として国が認めたのは、
農家レストランだけになります。
◆
佐藤幸雄 委員 農家の直販所は、ある程度規制されて、何坪までですか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 都市計画法の
開発審査会付議基準で書いてあるのは敷地が1,000平米、建物が200平米です。
◆小泉仲之
委員 農業振興地域制度の概要の8ページ、(2)の除外規定ですが、アからオまで5つの問題をクリアしなければできないということでした。
土地によってばらばらだというお話でしたが、ただ5つの中でそれぞれどのような理由で除外できないのか、すべて同じではないと思いますので、主な理由はどのようなものでしょうか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 やはり引っかかるのはアとオかと思います。オについては、
基盤整備事業があるので、8年目経過のところで
土地改良事業が終わったばかりのところはなかなかできません。また、
農用地区域外に代替すべき
土地がないことについて、例えば
集落の中に白地という何にも使われていない畑のようなところが多くありますが、国の
ガイドラインの中で、例えば青地を外して家をつくりたいが白地の中にそれと同じような
土地がある場合は、そっちを優先しなさい、また、青地のほうが安いからというのは理由にならないなどとあります。そういうところで引っかかるような案件は多いかと思います。
◆小泉仲之
委員 私が聞きたいことにしっかりと答えていただきありがとうございます。その中で、やはり特に引っかかるのは
土地改良についてです。
土地改良の区画面積は、かなり大きく指定されています。例えばこういうケースがあったのです。黒埼で、
転用を求めたときに自分のところはもう十何年前に
土地改良が終わっているが、同じ区画で例えば巻、角田ではまだ工事が進んでいなくて、一つの
区域だからそのところは同じだからできないという理由で拒否されたケースがあります。そうすると、例えば
土地改良の指定の
区域についてとか、終わったところについて例えば8年以上たったものは順次外していくとか、そうしたことができないのか。そのようなところをやれば、かなり
可能性が高いのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 先ほども言ったとおり、例えば本市でいうと新川の
排水機場を直したために全域が、ということはあったのですが、国も運用が変わっています。場所によっては
開発できる場合もありますので、御相談いただければできる、できないという判断はできるかと思います。
◆内山幸紀
委員 私の地元のことでお聞きします。南区では、今、1桁国道8号が違うところを走りましたよね。走らせることによって様々な変化が出てきて、農振の除外などの話が出ています。田村要介
委員の話に関連して、南区の場合、新しく国道8号を走らせることによって人の流れが変わりました。そこで、
農地について宅地
開発などをさせてくださいという声が出てくるのは当たり前です。まず、なぜあそこに国道8号を走らせたのかということ。空洞化が起きて町全体が消滅し始めているのです。飲食店から何から企業がみんな離れていって、こうした話が出てくると、農振の除外はできません。1桁国道の周りは青地なのでそこは
開発できませんという話が出てきますが、地元の
人たちとの矛盾したものが南区では起きています。私が議員になる前からの
計画ですが、
開発の話や、そのようなところを何とかしたいという話を受けたので、今までの流れや本市の考え方を聞かせてもらいたいなと。
農業を守りたいのか、それとも道路を
開発して何か考えがあってやっているのかを聞きたいと思います。今はただ矛盾していて、
開発はするな、でもここに国道8号を走らせる、人の流れをつくるためにこんな矛盾はないはずですので、そこを聞かせください。
◎
丸山信文 都市計画課長 合併前の旧白根市時代から広域的なネットワークについて議論され、昔の図面の中にも載っていて、国道8号があれだけ渋滞をしていて市街地に入ってくる、トラックも含めて混んでいると。それで、トラックだけでも何とか外へ逃がし渋滞の解消をしたいということで、バイパスの
整備をしたということです。沿道にまた店を張りつけてしまうとそこに新しい渋滞を生むので、盛土にした形でトラックを流す。一方で、巻バイパスのときもそうでしたが、もともとあったメインのところはバイパスに8割ぐらい、2割ぐらいは元からお住まいの方ということの部分はある程度承知していることになりますので、それは生み出されたと。
市街化区域の
見直しのような話もしましたが、一方でその状態が生まれた上で新しいまちづくりの考え方については、引き続き相談しながら、今住んでいる人にとって将来どのような展開が一番望ましいのか議論を重ねていくことになると思います。
◆内山幸紀
委員 考えていくのはいいですが、もう待ったなしで、ゴーストタウン化し人口減少がひどい。西蒲区が1番、その次が南区、北区と、決まった構図ができています。考えていくと言う前に、本当にそこに人が住まなくなったら、区としての機能が全くなくなります。8区は多いから4区にしたほうがいいというような区の再編の話が出てくるなど、様々なことにつながってくると思います。
農地が本当に大事ならば、エッジを利かせたような合理的な考え方で特化したモデルケースの地区をつくるべきだと私は思っています。個人的な意見で言えば、今、トヨタがウーブン・シティを造っていますが、テクノロジーとスマート
農業、いわゆる融合したものを造るならば、南区のような
農村地域に特化したものを造って、これから本市はこうした
農業を発展させていく。労働力が不足している部分を補いながら、またいいものを造って、自給率を高めていますよとか、新しい産業がまたここから生まれますよとか、何かそういったものがあったらまだ分かります。ただ人が減っていくような、こっちは青地だから駄目ですなど、何か矛盾が感じられてもやもやしたのがずっと取れなくて、どうしてこうしたことが続くのかと思っています。しっかりとしたビジョンというか、南区はこうするのですよとか、ほかの区はこうなりますよというような、何か考えの下でやっているのかということを聞かせてもらいたい。
◎
丸山信文 都市計画課長 都市基盤という部分と実際に住む人やそこの経済活動などがうまく合わさって、経済活動の中に
農業もあれば産業もあったり、工場もあったりということになると思いますが、その組合せをどうするかということは南区に住んでもらえる形へ持っていけるのかという議論になるかと思います。今、総合
計画で議論していますが、すぐに答えが出る処方箋がないのは事実だと思います。おっしゃるようにどこかを突出させ、特色があって住んでみたいと思っていただけることを積み重ねていくしかないと。一、二年で解決するような話ではないと思っていますので、引き続き取り組んでいくしかないと思っています。
◆内山幸紀
委員 最後に、
都市計画というのであれば、しっかりとした
計画を示してほしいと思っています。そこで矛盾が生じないよう、8区の中でこの区はこうなるというものがあるならそこを打ち出してもらいたいとお願いして終わりたいと思います。
◆
佐藤幸雄 委員 農業活性化調査特別委員会は初代の
委員長が私で2代目は金子益夫
委員でした。本市は
農業の都市だからと園芸を
活性化しようとしてきましたが、結局、我々は何にもしていなかったということです。
農業の衰退の歴史なのです。伊藤忠雄先生が言ったように、
農業衰退県などと言われて、この
委員会によってやっと園芸に向けて市長たちも動き始めた、県も動き始めてくれていますが、現実的には70歳を超えた
人たちに園芸は難しいのです。基本的にはお米の
農業だから、お米がもうかる
農業にしないと、本市は潰れてしまいます。それを
政策として持ち出して、昔は農家に元気があると、全部元気がありました。今、農家の元気がないから全部元気がないと言われています。そこをもう一度
政策として何かできるものか。予算を何十億円でも使って、ひとつ頑張ってください。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 ここ数年はコロナ禍によって防衛戦で精いっぱいでしたが、力強い応援のメッセージと捉え、しっかり攻められるように何ができるか引き続き検討したいと考えています。
◆田村要介
委員 2点確認させてください。今、農振の
見直しをかけている中で新たに白地をつくるとなれば、外すという観点ですか。新たにかけるというイメージじゃなく、つまり新しくしてリセットしてかけるというのではなく、継続的なものなのですね。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 今15あるものを8つに統合することになりますので、基本的には変わらないです。実際にやってみると、錯誤や間違いは結構ありますので、若干の修正があると思います。それ以降の必要なものは幾つも外していますので、話を聞きながらと考えています。
◆田村要介
委員 あともう一点、店舗つき
住宅のニーズはほぼないのです。だから、それは時代に合わせてもらわないと。これは大本の法律の話で私たちが上げていかなきゃいけないとは思いますが、その検討についてお聞きします。
◎
丸山信文 都市計画課長 この
条例の適用の部分はその3つで、クリーニング屋や喫茶店など
地域の人に対するサービスのようなものは可能という形にしていますが、
集落を元気にしていく、維持していくという上で、農家ではない人も含めて呼び込み元気にしていくために必要なものは引き続き相談していきたいと思っています。
◆田村要介
委員 農村に対してとか
市街化調整区域とか、現実を見ていますかというような幸せな絵が書かれています。確かにこれは理想なのかもしれませんが、もう少し現実を見ていただければと思います。要望です。
◆水澤仁
委員 様々な意見が出ましたが、昨日も
都市計画課からこれからの
見直しについて話を伺いました。実は各
農業委員会の皆さんからも、
農業を中心として動かしている認定農家や法人などから、このエリアはこうしてほしいという部分があります。ところが、話をしても一向に行政が振り向いてくれないという話がありますので、ぜひ皆さんの声を拾い上げ、例えば西蒲区のあるエリアは外して企業から来てもらうとか、人口減少で居住エリアは難しいかもしれませんが、雇用拡大などの様々な産業育成も含めた中で、
農業についてはこれだけの面積があれば十分ではないかと、これだけ人口減少が激しい中で米は作れ、あれも作れ、これも作れ、ではなく、そろそろ一定の需要と供給のバランスを考えた面積的なエリアの
見直しをしなければならないのかなと思っています。
農業団体や様々な
地域の
線引きが二重にかかっているわけです。
都市計画と農振のがんじがらめで何もできない状況です。こんな小さなエリアの白地部分を何とか使えるようにするとか隣接地をこうするとかではなくて、全体をしっかりと定めた中で
見直しをかけないと大変なことになるのではないかと思いますが、いかがですか。
◎
齋藤和弘 農林政策課長 法律でいうと、
農地法、農振法、
都市計画法があります。私は
農業委員会に行きますが、地区を代表する
農業者の皆さんの集まりですので、様々な話を聞きながら関係部署と相談していくことも必要だと考えています。
○
風間ルミ子 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
風間ルミ子 委員長 以上で
農林政策課及び
都市計画課の
説明を終わります。
次に、ただいまの
説明について
委員間討議を行いたいと思いますが、各
委員から御意見をお願いします。
(な し)
○
風間ルミ子 委員長 以上で
委員間討議を終わります。
以上で本日の日程を終了し、
委員会を閉会します。(午前11:04)...